事業・活動報告

2011.11.07

「農商工観連携事業先進地視察研修①」

前日は関東ブロック大会に参加し、翌日10月23日(日)には
午前10時より埼玉県川越市の「茶陶苑」さんにおきまして、
農商工観連携事業先進地視察研修会が企画研修会員拡大委員会担当で
行われました。





「蔵」が会場という今までにない新鮮な勉強会が
山下副委員長の司会のもと、始まりました。




川名会長の挨拶。




今回の先進地視察におきまして先進事業者や会場の手配、
勉強会から懇親会、その後の観光まで大変お世話になりました
内田コーディネーターからご挨拶をいただきました。




今回のお一人目の講師、イーグルバス㈱谷島社長です。

谷島社長は自身の会社の経営の枠を超えた
非常にアクティブなまちづくり活動をされている方です。
バス1台から会社を興し、大変、ご苦労されながら
事業を拡大していき、事業の成功だけでなく
まちづくりにも多大な影響と功績を残されている
今や川越のリーダー的な存在と内田コーディネーターからご紹介。

バス会社を経営されています谷島社長には
ご自身の会社のご紹介、また事業の内容に関しても
非常にわかりやすくご説明していだきました。
お話の中でもまちづくりに関する事業の取り組みは
非常に熱い想いが感じられ、実際に行動に起こされている内容も
なかなか真似できることではありませんでした。




地域資源を活用し、様々な仕掛けやアイデアで多くの仲間たちと
まちづくりに取り組む姿勢は、非常に刺激になりました。




続きましてお二人目の講師、小江戸鏡山酒造㈱の五十嵐部長です。




小江戸鏡山酒造㈱は川越に唯一ある酒造メーカーです。
蔵の街で昔は多くの酒蔵があったそうですが
一時期、ゼロになってしまいました。
そこで川越でお酒を造りたいと強い想いをお持ちでありました五十嵐氏は
松本醤油さんという醤油屋さんの蔵を借りて、酒造を始めました。

初期はお酒の原料のお米は、川越のものでなく、別の土地の米を
使われていたそうです。
しかし、事故米等の米の問題が大きくクローズアップされた時に
消費者に安心・安全なものを提供するには、地元の米を使わなければ
いけないと考え、その後は地元の契約農家の米でお酒を造っています。
地元の農家に米の生産を委託し、その米を相場より高く買うことで
農家にもメリットを与えます。
農商工連携ですので、ウインウインの関係でなければ成り立ちません。
農家には価格でメリットを与え、主流でない酒米を作ってもらい、
小江戸鏡山酒造では地元産の米を使い、安心安全と地産地消を消費者に
提供することができます。
日本酒「鏡山」も右肩上がりの売り上げで、農商工連携で成功している
実際の現場を見ることが出来ました。




講師のお話をお聞きした後は内田コーディネーター進行で
パネルディスカッションを行いました。
内田コーディネーターが川越のまちづくりや農商工観連携事業に、
文字通りコーディネートして人と人、情報をつなげ活動してきた
お話をお聞きして強い信頼関係、目的意識の共有がしっかりあると
感じました。
メンバーからの質問には内田氏も含めた3人が必ず意見を言って
くれました。
研修終了後にメンバーでは、農商工観連携の敷居が高くない、
難しく考えすぎていた、またすごく近くなったという声がありました。
実際に事業が行われている現場を視察し、当事者から話を聞くことは
事前に思っていた以上に大きな収穫を得る事ができました。





メンバーと同じ経済人としても学ぶところが多く、またそういった方たちと
交流できたことで得られたものを、自身の会社や青年部活動に活かして
いきたいと思いました。
今回の視察研修で感じた一番のことは、谷島社長、五十嵐部長、内田氏と仲間の
川越の方々の人と人とのつながり、熱い想いがあれば何でもできしてしまうのではと
思ってしまうくらいの強さを感じました。
参加したメンバーから来れなかったメンバーに伝えていき、実際に行動に起こし、
一緒にまちづくりや企業経営を盛り上げていきたいと思いました。
(取材担当 石川)

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